バドミントンの国際大会は、世界バドミントン連盟 (Badminton World Federation 以下BWF略)が階層構造で体系化しており、選手の世界ランキングもこの大会体系に基づくポイントによって算定されます。今回は、主な大会カテゴリーの位置付けとランキングの仕組みを整理してます。
世界大会の位置付け
BWFが運営する大会は、主に「ワールドツアー」と呼ばれるシリーズで構成されています。大会は複数レベルに分かれており、上位カテゴリーほど獲得ポイントが高く、世界ランキングへの影響も大きくなります。
◆ ワールドツアーのカテゴリ (上位から)
1. Super 1000 (S1000)
2. Super750 (S750)
3. Super 500 (S500)
4. Super 300 (S300)
5. Super100 (S100)
6. International Challenge / International Series / Future Series
◆ 世界選手権(World Championships) ・ワールドツアーとは別枠
・優勝ポイントは 13,000pt
・国ごとの選考を経て出場する伝統的な大会
◆ オリンピック ・4年に一度の特別枠
・優勝は 13,000pt
BWF世界ランキングの算定方法
BWFの世界ランキングは、選手の直近52週間における成績をポイント化し、ポイント上位10大会の合計で算定されます。このポイントは52週で失効となるため、52週以上前の成績については反映されない形となります。
◆ ランキングの基本ルール ・対象期間:過去52週間
・最もポイントが高い10大会の合計
・ワールドツアーファイナルのみ“11大会目の特別枠”で加算
・男子シングルス(MS)、男子ダブルス(MD)、女子シングルス(LS)、女子ダブルス(LD)、ミックスダブルス(XD)でそれぞれ別の得点を保有することとなる。
現在のランキングは「こちら」を参考してみて下さい!英語のサイトなので少し見にくい部分もあるかもしれませんね..
主な大会の獲得ポイント
Super 1000:優勝 12,000 (全英オープン、中国オープン等の最もメジャーな大会)
世界選手権・五輪:優勝 13,000
Super 750:優勝 11,000 (8月頃に開催されるジャパンオープンはここ!)
Super 500:優勝 9,200 (11月頃に開催される熊本マスターズはここ!)
Super 300:優勝 7,000
Super 100:優勝 5,500
■ Super100優勝の位置付け ・5,500pt
・Super300準優勝(5,950pt)より少し低い
肌感ですが、100,000点以上を持っていると概ねランキング1位になります。100,000点というとSuper 1000の大会を最低でも1回以上優勝する必要はありそうなので、その時に輝いている選手になりますね!
BWFワールドツアーファイナルズ(WTF)
毎年12月になるとその年の総括として、BWF主管の特別な大会も開催されます。
出場条件 等かなりシビアですが、大会としての意義の大きい大会となっています。
◆ 出場条件
・各種目毎の年間ポイント上位8名
◆ 大会ポイント
・優勝:12,000pt(Super1000相当)
・ランキング10大会枠とは別に加算される特別枠
◆ 形式
・2つのグループステージ (4組総当たり) → 決勝トーナメント
おまけ
男子シングルスに限ってですが、いわゆるレジェンドと呼ばれる人が現段階で5名いるので、さっくりと紹介しておきます!
1.Peter Gate (ピーター・ゲート)
初代レジェンドです!
国際大会での「PGショット」が有名ですね!気になる方はYoutubeで調べてみてください!
2.Taufik Hidayat (タウフィック・ヒダヤット)
インドネシア出身の、バックハンドの天才です!
3.林 丹 (リン・ダン)
「超人」の名が一番正しいかもしれないです。エンターテインメント性も高く、背面打ちや振り向き打ちが印象的です。
現在は林 丹杯という自身主催のMSの大会を開いており、そこに桃田 賢斗選手も今後参加予定だとか
4.李 宗偉 (リー・チョンウェイ)
底堅いプレーをするレジェンドです。林 丹と同じ世代で、この2人が現在のバドミントン界の男子シングルスを作ってきたといってもいいかもしれないですね!
2016年 リオオリンピックの決勝戦が印象的です!
鼻の癌が見つかり、現在は現役は引退しており、軽い運動としてバドミントンをしている程度とのことです!
5.Victor Axelsen (ビクターアクセルセン)
現行最強の王者でしょう!先日、腰の手術をから明けたばかりで、まだ本調子ではないですが、今後いかに!!
ちなみに、現のコーチはレジェンドのPeter Gateだとか
個人的には桃田 賢斗選手も入っててもいいかなー..と思うんですが、これいかに..
まとめ
バドミントンの世界ランキングは、52週間でどの大会に出場し、どれだけ勝ち上がったかによって決まります。特に影響が大きいのは、Super1000、世界選手権、オリンピック、ワールドツアーファイナルです。
大会を見る時の楽しみとして、今行われている大会はSuper○○か!選手の気合の入り方が違うな!とかの指標になると思います。大会を見る楽しみが少し増えるといいなと思います!
Youtubeもやっています!もしよかったら見てみて下さい!関東圏でバドミントンをされている方、もしよければお誘いください!

