【YONEXのラケット徹底解説】ASTROX・ARCSABER・NANOFLAREの違いと特徴まとめ
バドミントンラケット選びで悩むとき、必ず候補に上がるのがヨネックスの「ASTROX (アストロクス)」「ARCSABER (アークセイバー)」「NANOFLARE (ナノフレア)」の3シリーズ。(現行でもマッスルパワーとかーぼネックスの発売もありますが、今回は3機種のみにします!)
それぞれに明確なコンセプトがあり、プレースタイルに合わせて選ぶことで、自分の強みを最大限に引き出せます。
この記事では、それぞれの特徴やおすすめのプレーヤータイプをわかりやすく解説します!
ASTROX (アストロクス)シリーズ:パワー型
◎ コンセプト:『攻めの連続スマッシュ』
ASTROXは、ヨネックスの中でも“攻撃型”に位置づけられるシリーズです。
最大の特徴は、「ヘッドヘビー設計 × 回転パワー理論(Rotational Generator System)」による強烈なスマッシュ性能です。
スマッシュの威力だけでなく、次のショットへの素早い切り替えも可能で、連続攻撃を得意とするプレーヤーに最適です。
【主な特徴】
・ヘッドヘビーでパワー重視
・スマッシュの威力・沈み込みが強い
・回転重心設計でラリー中のテンポも維持しやすい
・攻撃型プレーヤー・シングルス向き
【代表モデル】
・ASTROX 99 PRO
→2世代のみ若干別物しようとなっています。
これに関しては桃田選手が開発に直接関わった経緯があり、ロブを打つ際の球のコントロールをしやすくするための設計がいくつかあるため、2世代のみ若干コンセプトが違う設計になっています。
→3世代はかなりきついラケットになるので、使用する人を選ぶ印象があります。
・ASTROX 100 ZZ
→こちらのラケットは既になかなか手に入らないラケットとなっています。人気過ぎて、供給が追い付いていない現状があります。12月中旬にVA colectionとして少し発売されることもあるみたいなので、その際に手に入ればラッキーぐらいの感じです。
・ASTROX 77 PRO(オールラウンダー向き)
ARCSABER (アークセイバー)シリーズ:コントロール型
◎ コンセプト:『自在に操るコントロール性能』
アークセイバーは、ヨネックスの中で「打球感の良さ」や「シャトルのホールド感」を重視したシリーズです。
フレームがシャトルを包み込むようにしなることで、狙ったコースに正確に打ち込むコントロール性能が魅力。
ダブルスでのレシーブやネットプレーにも非常に向いています。
筆者の独り言としては、打ち心地がかなりソリッドで、少し肘に負担がかかりそうなラケットではあったなーといった印象でした。でも打ちごたえを感じたい人には良いラケットだと思います。
【主な特徴】
・ホールド感が強く、コントロール性能が高い
・振動吸収に優れ、打球感がマイルド
・速いラリーでも安定した操作性
・ダブルス・レシーブ型プレーヤー向き
【代表モデル】
・ARCSABER 11 PRO (高い精度のコントロールラケット)
・ARCSABER 7 PRO (扱いやすくオールラウンド)
NANOFLARE (ナノフレア)シリーズ:スピード型
◎ コンセプト:『超速ラケットワーク』
NANOFLAREは、YONEX社の「ヘッドライト (軽めのトップバランス)」設計で、最速スピードを生み出すことを目的としています。ここ最近で発売されたラケットに関しては、厚ラケと言って、フレーム幅が厚いラケットを主体なコンセプトになっています。
スイング時のトルクが速く、守備やドライブ、カウンターなどスピーディーな展開を得意とするプレーヤーに最適。
特にダブルス後衛からの速攻展開で威力を発揮します。
【主な特徴】
・ヘッドライト設計でスイング、トルクが速い
・軽快な操作性、素早いラケットワーク
・カウンターショットやレシーブに強い
・スピードプレーヤー、ダブルス前衛向き
【代表モデル】
・NANOFLARE 1000Z (トップスピードと弾き性能)
・NANOFLARE 800 PRO (超速のドライブ向き)
・NANOFLARE 700 PRO (軽快で扱いやすいモデル)
シリーズ別まとめ
| シリーズ名 | 特徴 | バランス | 向いているプレースタイル |
|---|---|---|---|
| ASTROX | スマッシュ重視のパワー型 | ヘッドヘビー | 攻撃型・シングルス向き |
| ARCSABER | コントロール重視・ホールド感 | イーブン | レシーブ・ネットプレー重視 |
| NANOFLARE | スピード重視の操作型 | ヘッドライト | スピード型・ダブルス向き |
補足内容
YONEX社のラケットはナンバリングの数が高ければ高いほどハイエンドなモデルとなります。ASTROXで言えば11から発売されており、最上位モデルは100ZZとなります。
その中で、数字以降にPRO等の文言がありますが、それについても解説しておきます。
・PROモデル
基本的には日本国内で設計され、日本の新潟工場で生産された商品になります。コストパフォーマンスはあまりよくはないですが、精度、設計上のブレ、コンセプトいずれもハイパフォーマンスの物となるため、間違いのない一品となります。
・TOURモデル
日本国内で設計されたものを台湾工場で生産された商品になります。台湾での生産となることで、PROモデルと同等のパフォーマンスを出すことができ、その上でコストを抑えることができた商品となります。但し、使用するチタンや、技術面で若干劣ってしまう部分があるようで、コンセプトは同じですがPROモデルとの差異が若干あるモデルとなります。
・GAMEモデル
コンセプト自体はPRO、TOURと変わらないですが、エントリーモデルとしてあるラケットです。コストパフォーマンスは最もよく、ラケットのコンセプトを理解する上ではよい商品となります。こちらの商品も台湾生産となっています。
・PLAYモデル
日本ではあまり出回っていませんが、GAMEよりもよりエントリーモデルとして生産されている商品になります。軽くバドミントンをプレーをする上で、見た目が気に入った場合等に検討してもよいモデルです。
まとめ
YONEX社のラケットは、それぞれ明確なコンセプトがあり、自分のプレースタイルに合わせて選ぶのが大切です。
「パワーで押しきるならASTROX」「コントロール重視ならARCSABER」「スピード勝負ならNANOFLARE」——
自分の得意スタイルを理解して、ベストな一本を見つけてみましょう!
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